フランス、ラングドック
品種： シラー40%、カリニャン35%、サンソー 10%、グルナッシュ10%、クレレット5% 　赤ワイン
樹齢： 12年~34年
土壌： 粘土質・楕円形の石
マセラシオン： ファイバータンクで18日間
醗酵： 自然発酵で18日間
熟成： 80%ファイバータンク、 20%古樽225 Lで12ヶ月

2017年はブドウのフェノールが早く熟した年。リヨネル曰く、2017年はヨ・ノ・プエド・マスの当たり年で、ブドウの収量も品質も発酵も全てうまく行ったとのこと。発酵の勢いが良かったので、マセラシオン中はピジャージュを一切せず、一日一回のルモンタージュだけで抽出を限りなく抑えた。また、本来グラン・カレに入れるクレレットがうまく完熟しなかったため、今回酸を補うために未熟なブドウのまま収穫しヨ・ノ・プエド・マスに加えた。出来上がったワインは、いつもよりもジューシーでエレガント。まるでマセラシオン・カルボニックで仕込んだような艶やかな果実味がある。今飲んでも十分に美味しいが、少し寝かせて、細かなタンニンの収斂味がこなれた頃にはさらに美味しさが増していること間違いなし。

カシス、ミュールのジャム、ドライプルーン、黒オリーブ、海苔の香り。ワインはジューシーかつエレガントで、透明感のあるふくよかな果実味にほんのりビターなミネラルと強かな酸が溶け込み、キメの細かいタンニンが余韻を引き締める。

収穫日は例年よりも2週間早く8月19日~8月26日。収量は45hL/ha。今回は クレレットが5%アッサンブラージュされている！「ヨノプエドマス」はオック語で 「これ以上できない！」という意味で、当初VdFに格下された事を皮肉って付 けた名前がワイン名として定着した。SO2はマロラクティック後と瓶詰め前に 20mg/L添加。軽くフィルター有り。