フランス、ブルゴーニュ
品種： ピノノワール
樹齢： 62年
土壌： 粘土質・石灰質
マセラシオン： 木桶タンクで25日間
醗酵： 自然酵母で26日間
熟成： 古樽で12ヶ月 ホーロータンクで1ヶ月

2008年以来久々のリリース！2009年以降は毎年、雹やミルデュー、霜の影響によりブドウはほぼ壊滅だった。2015年に辛うじて1樽だけ仕込むことができたが、あまりにもワインの割り当てが少なかったためヴァンクゥールでは購入を見送った。そして、今回収量に恵まれたこともあり、9年ぶりにリリースが実現した。アルコール度数は14％と例年よりも高めだが、酸があるおかげでそれを感じさせないフィネスとメリハリがあり、まさにオート･コート･ド･ボーヌとは一線を画すボーヌ 1erクリュの貫禄が窺い知れる。今飲んでも酒質がまろやかなで十分に美味しいが、さらに寝かせることでどんどん深みが増していく…そんな予感をさせるワインだ。

グロゼイユ、ダークチェリー、フランボワーズのジャム、メントール、シナモン、黒糖、生肉、鉄分の香り。ワイ ンは艶やかかつピュアで野趣味豊かな果実味が染み入るように優しく、チャーミングな酸と繊細なタンニンが優しく骨格を引き締める。

収穫日は9月3日と例年よりも3週間 早い。収量は43hL/ha。四方が石壁に囲まれたヴィーニュ・フランシュは以前はオスピス・ド・ボーヌの畑だった。現在は農業土地集団（GFA：農地や建物の保護を目的とする法人）が畑を所有し、その一部をモンショヴェが借りている。
SO2は発酵後と瓶詰めの時に少量添加。フィルター有。