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VdF ルージュ・コー・タ・コー 2017 / ノエラ・モランタン
( VdF Rouge Cot a Cot / Noella Morantin ) 6608

¥4,092 税込
商品コード: nomal
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フランス、ロワール
品種: コー 赤ワイン
樹齢: 33年
土壌: シレックス混じりの 粘土質・石灰質
マセラシオン: 全房と除梗をミルフィーユ状に交互に積層20hLの木桶タンクで10日間
醗酵: 自然酵母で3週間
熟成: ファイバータンクで8ヶ月、 古樽450Lで6ヶ月 (フリーランのみ使用)
アルコール度: 13%

2015年から、買いブドウを樹齢の若いミカエル・ブージュの区画違いのコーに変えて以来、出来上がるワインは濃厚で果実味にコクのある長熟タイプに変わった。今回は新しい試みとして、ワインはマセラシオン10日目のフリーランを抜き取り醗酵。熟成はまずファイバータンクで行い、ワインが完全に落ち着いてからさらに450Lの樽に移し再熟成させている。ノエラ曰く、2段階熟成の狙いはワインの味わいを早くから均一化することだとのこと。マセラシオン直後のワインをそれぞれの樽で直接熟成させるよりも、一度タンクにまとめて熟成させるという過程を経た方がワインに安定感が出ると彼女は考えている。出来上がったワインは、味わいが濃厚でも口当たりは それを感じさせないくらいに滑らか。また、タンニンも程よく湿っていて酒質に艶がある。正統派なコーでありながら粗野な感じは全くなく、気品漂う上品な味わいに仕上がっている。彼女が仕込むとどんなワインでも不思議と艶のある滑らかな味わいになってしまうから驚きだ。

カシス、ドライプルーン、スミレ、バラの花弁、クローブ、黒コショウ、黒鉛の香り。ワインはフルボディかつ柔ら かくしなやなコクに艶があり、濃縮感のある果実味にキメ細かいタンニンと 洗練されたミネラルが優しく溶け込む。

収穫日は9月15日。収量は30hL/ha。前年同様ミカエル・ブージュの買いブドウ100%で仕込んでいる。Cot a Cot"はCote a Cote"(横並び、一緒にいること)という熟語と品種である コー(Cot)をかけている。SO2は瓶詰め前に10mg/L添加、ノンフィルター。

ノエラ・モランタン
Noella Morantin


生産地
トゥールの東、ロワール川の支流にあたるシェール川を左岸に沿って60kmほど進むと、陶器で有名な町サン タニアンが見えてくる。
そのサンタニアンのちょうど手前の小さな村マレイユから隣村プイエにかけて、トゥー レーヌワインの老舗クロロッシュ・ブランシュの敷地が小高い丘を背に慎ましく広がる。
ノエラ・モランタンの畑、および醸造所は、このクロロッシュ・ブランシュの敷地内にあり、まわりは深く木々に囲まれ、クロロッシ ュ以外に隣接する畑は一切ない静寂とした環境の中にある。
この地域の気候は、夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候とシェール川がもたらす複雑なミクロクリマが互いに影響し合う。

歴史
現オーナーであるノエラ・モランタンがドメーヌを立ち上げたのは2008年。
学生時代にナントの職業技術短大(DUT)でマーケティングを学んだ彼女は、卒業後マーケティング関係の会社に入社。
当時は、毎日デスクワー クに明け暮れるようなワインとは全く無関係の仕事に従事していた。
2000年、30歳に差し掛かっていた彼女は、「自分の本当の仕事はデスクワークではない!何かダイナミックなことがしたい!」と、以前から気になっ ていたワインづくりに興味を抱く。
2001年、30歳を機に会社を辞めて、すぐにミュスカデにあるワインの学校で醸造と栽培を学び始める。
また、学校に通いながら、同時にアニエス・エ・ルネ・モスのドメーヌで2年間実地研修をこなす。(この時に、自然派ワインの洗礼を受ける。)
学校を卒業後、2003年の秋にはフィリップ・パカレのところで収穫、その後マルク・ペノーのところで翌年の4月まで醸造と剪定を手伝う。
そして、2004年5月、ドメーヌ・ボワ・ルカの醸造栽培責任者として働き始める。
4年間ボワルキャで働いた後、2008年5月晴れてドメーヌ・ノエラ・モランタンを立ち上げ現在に至る。

生産者
現在、ノエラ・モランタンは 8.5haの畑を2人で管理している。彼女の所有するブドウ品種は、ソーヴィニヨン ブラン、シャルドネ、ガメイ、カベルネソーヴィニヨン、コーで、樹齢は若いもので10~20年。
平均樹齢が40年で、古樹のコーは樹齢が60年に達する。
彼女がワイン造りで最も大切にしていることは「フィーリング」。
栽培・醸造の基礎はもちろん押さえつつ、そこからさらに幅を広げて、教科書にとらわれない自由な発想と感性を 生かしたワイン造りを心がける。
ブドウの栽培に一部ビオディナミを取り入れたり、畑が疲れていると感じた時はfleur de Bachというホメオパシーのひとつを散布するなど、常に現場に出てブドウの状態を観察しながらその場に適した対処を施し、また、醸造はマセラシオンの方法、期間、醗酵、スーティラージュ、熟成方法等、全てテイスティングを通して臨機応変に対応していく。
常に出来上がるワインを想像し、そのイメージに沿って柔軟に対応し、彼女独自の個性をワインに反映する。
ドメーヌの立ち上げ2年目で、すでに彼女のワインはパリのカーヴ・オジェをはじめ、フランス、ベルギーの多くのカーヴィストから独自のスタイルがあると高い評価を得ている。

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