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VdF ルージュ・プロローグ 2018 / クリスチャン・デュクリュー
( Rouge Prologue / Christian Ducroux )

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フランス、ボジョレー
品種: ガメイ100% 赤ワイン
樹齢:
栽培: 有機農法
収穫: 手摘み
醸造: 自然酵母
認証: Nature & Progre, Demeter
SO2合計: なし
アルコール度: 11.66%

クリスチャン・デュクリュー氏より2018年ヴィンテージについて。
病気も雹も霜もなく、言ってみればノーマルな収穫だった。夏から続いている乾燥(注:この情報をうけとったのは11月)に対しては、乾燥を抑制するためにハーブ液やビオディナミのプレパレーションの散布をしたことが、成果をもたらしたように見受けられる。

赤から赤紫色の外観、芳香は赤い果実感やスパイス感のあり、ヌーヴォー的な強いMC香は感じません。17年よりもやや凝縮感のある味わいで赤や黒い果実感にほんのりアジア的なスパイスのニュアンスを感じます。綺麗な酸、適度なタンニンがあります。

先日17時にデカンタしてみたのを翌朝試飲してみましたが、味わいは伸びがありつつ、若干最後にマメがでてきそうな雰囲気を感じました。デカンタはする必要ないですし、現状、丁寧に扱った方が良さそうです。ビン底に澱か酒石酸の塊的なものもいつも通りありましたのであまり攪拌しない方が良さそうです

クリスチャン・デュクリュー
Christian Ducroux


概要
クリスチャン・デュクリュー氏は1970年からレニエでワイン作りを始めました。1980年代からビオディナミに注力していきますが、 ボージョレ地区だけでなく、フランス全土をみても、この農法を取り入れた最初の生産者の一人です。
1985年にナチュール・プログレの認証を得て、その後にDemeterを得ました。
4.3ヘクタールの畑は、微生物の働き、繊細な土壌を守るため、重たいトラクターではなく、HevanとKaina(クリスチャンの双子の雌馬)を使って土を耕し、1ha当たり1万株という密度で植えられたブドウ樹は短く剪定され、収穫量をコントロールしています。
また堆肥は必要な時以外は与えず、テロワールの力を最大限に引き出すことに努めています。

栽培・醸造
彼が所有する4.3ヘクタールのブドウ畑は、ボージョレーの歴史的な都市であるボージュから5キロ離れたランティニエ・ドゥレットの村落にあります。
花崗岩質の古代地層の上に広がり、南東に傾斜、微気候、日照時間など葡萄栽培にとても適しています。
20年以上に渡ってビオディナミのルールに乗っ取って耕作されています。
ブドウの木々は、マッサルセレクションによって選ばれたものです。
化学製品は一切使われておらず、薬草やミネラルを原料とした肥料などを使用。
また、土地や星などのリズムを重視しています。動植物の多様性も尊重することで、畑はとても活力に溢れ、健康的に維持されています。

土壌へのトラクターの利用は土地の圧縮を避けることから最小限に抑えられ、主に彼の所有する双子の雌馬を使って耕作を行います。
ブドウの木々は7畝中の2畝を引き抜き、そこに下草と花を植えています。これにより、益虫を引き寄せることを試みてい ます。また、周囲に木を植え、鳥を呼び寄せることも行っています。

収量は、この地域では非常に低く、たいてい35hl/haあたりです。
そのため、ワインはちょうど良い凝縮感にあふれています。
収穫は手摘み。醸造は、人為的介入を極力排除しています。
木製の桶を使って、自然酵母によるセミマセレーションカーボニック発酵を行います。
だいたい、発酵は3日から6日間続きます。
そして、熟成は大樽で行います。濾過、清澄は行いません。
また、 二酸化硫黄の添加も必要がなければ行いません。味わいはピュアで果実味に溢れています。
アルコール度数の高いワインでもなく、とてもバランスの取れたワインを毎年生産しています。
ル・ヴァン・ナチュールさんの資料

長年の彼のビオディナミへの取り組みはミッシェル・ギニエなどへも大きく影響を与えています。

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