ヘヴンサイダー・シードル 2019 / ノー・コントロール
( Heavencider Cidre / No Control )
商品コード:
nomal
フランス>オーヴェルニュ>ル・シェー
品種: マラン・オンフロワ (中辛口)発泡黄ワイン
樹齢: 32年
土壌: 粘土質
マセラシオン: 陰干しなし。 リンゴを潰した後果肉をプレスし、プレ スしたジュースをヴァンドパイユ用に 陰干ししたガメイのマールに5日浸漬
澱引き回数: 1ヶ月の間に合計5回
発酵&熟成: 自然酵母 ファイバータンクで1ヶ月 瓶内で6ヶ月+α
アルコール度: 6.5%
前回までヘルサイダーを辛口、ヘヴンサイダーを甘口とシードルを2つのキュヴェに分けてリリースしていたが、2019年からヘヴンサイダー1本にしぼり、辛口甘口などの形式にこだわらずヴァンサンの好きな かたちで毎年オリジナルの1本を仕込むことにした。今回のシードルは完全辛口に仕上げるために、ヴァンドパイユをつくるために陰干ししたガメイの搾り滓(マール)を発酵前のリンゴジュースに入れ5日間マセ ラシオンを施した。予定通りブドウの酵母も加わり発酵は早く、酵母の勢いにブレーキを掛けるため1ヶ月の間に5回スーティラージュを行っている。出来上がったシードルは残糖分が0.1g/Lのキレのある超辛口に仕上がった!出来上がったシードルは泡立ちが優しく、ガメイのマールに漬け込んでいるため色は赤みがかっている!
藁で陰干ししたマールを浸漬したためか注いだ時にとろみがあるが、でも味わいはかなりタイト!
みずみずしい梅キノコの旨味が溶け込んでいて、さらにとろみのあるイチゴのようなエキスがタイトな骨格に馴染んで最高の塩梅を醸し出している!見た目以上に素直に美味しいシードルだ!
イチゴ、リュバーブ、麦わら、ユーカリ、シャンピニオン、潮の香り。口当たりまろやかかつ泡立ちが繊細で、みずみずしく清涼感のある優しいエキスを鉱物的なミネラル、エッジの立った渋み、小梅のような酸がタイトに引き締める!
収穫日は10月30日。リンゴはマラン・オンフロワ品種を遅摘み!残糖が0.1 g/Lの超エクストラブリュット!2018年はリンゴの発酵を促しより辛口に仕上 げるためにガメイの搾り滓(マール)を搾ったリンゴジュースに加えて1日マセ ラシオンしてから発酵させた!デゴル ジュマンなし!
SO2無添加、ノンフィルター。
ノー・コントロール
No Control
生産地
フランスの「へそ」に例えられる、マシフ・サントラル(中央山塊)に囲まれた中南部の都市クレルモン・フェラン。そこから北に15kmほど上ったところに、ミネラルウォーターで有名なヴォルヴィック村がある。
その村の麓にノー・コントロールの畑があり、ドメーヌはさらに北東へ10kmど向かった小さな町ル・シェー(Le Cheix)の外れにある。
畑の総面積は5haで、標高400m~500mの東から南向きの丘陵地に点在する。
AOCは2011年に新しく昇格したコート・ドーヴェルニュ(Cotes d’Auvergne )だが、ワインのタイプやSO2の量などがアペラ シオンの規定に沿わないため、全てVdFとして仕込んでいる。
火山群によって堆積した土壌は、主に花崗岩 質と玄武岩質で構成され、香り高く果実味がチャーミングで軽快なワインを生み出す。
気候は大陸性気候と山岳気候の両方の影響を受ける。冬は寒く乾燥していて、夏は日差しが強いが、標高が高いおかげで猛暑になりにくい。また、マシフ・サントラルの山々が大西洋から来る雨雲を遮ってくれるため、1年を通して雨の影響
が少ないのも特徴。
歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の価格条件が良く、ピノノワール、シャルドネ、古樹のガメイ・ド・オーヴ
ェルニュといった魅力的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代、スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、ワインスクールは継続して通い続けた。そして、2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで小さなワインサロンを立ち上げた。
このワインサロンは2008年まで続け、ここでたくさ んのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、 次第にワインづくりに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、スポーツ用品のWebマーケティングを担当する。この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。(忙しい時は家族が手伝う)。
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノノワール、シラー、シャルドネの4種類で、樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、近い将来、シルヴァネールやピノオークセロワ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。彼のモ
ットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる!」ことで、基本SO2無添加、ノンフィルターだが、そこも決して型にとらわれずに、生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれた り、プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。