フランス、ロワール、アンジュ
品種： シュナンブラン 白ワイン
樹齢： 64年平均
土壌： 微砂の混じる粘土質・シスト
マセラシオン： なし
醗酵： 自然発酵で8ヶ月
熟成： 新樽20%、古樽80%で11ヶ月
アルコール度： 14%

2015年はひとつひとつのブドウが凝縮した年。収穫したブドウはどれも果皮が厚く、平均収量も11hL/haと 少なかった…。ジョゼフ曰く、この年のブドウは果汁よりも果肉の部分が多かったので、ブドウの梗のエグ味が出ないように気をつけながらプレスにゆっくり時間をかけて、果肉に残る果汁一滴まで搾り切ったとのこと。出来上がったワインは重心が低く骨太で、口に入れてからの味わいの広がりが尋常ではない。ネクターのような肉厚なエキス、シスト土壌に由来する重厚なミネラル感、緊張感のある強かな酸がせり上がってくる。味わいの要素がバラバラ主張するのではなく調和をもってまとまっているところに、このワインの格の高さが窺える。とにかくとんでもないポテンシャルのあるワインだ。

熟したパイナップ、アプリコット、カリン、ミラベル、西洋菩提樹、アニス、ユーカリ、ハチミツの香り。ワインはフルーティーでしっかりとしたストラクチャーがあり、ネクターのような肉厚なエキスを強かな酸と骨太なミネラルが支える。

収穫日は10月1日、3日。収穫量は夏の日照りの影響で11hL/haと50% 減。
イニシャルBBはLes Bonnes Blanchesの区画の中で一番古い樹のブドウと、樹齢79年のMarie Besnardの区画のブドウをアッサンブラージュしたもの。
残糖は1.4g/L。SO2は瓶詰前のスーティラージュ後に10mg/L。軽くフィルター有り。