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VdF ルージュ・エスカパード 2015 / ピエール・ルッス
( Escapade Rouge / Pierre Rousse ) 6154

¥3,773 税込
商品コード: nomal
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産地: フランス、ラングドック
品種: メルロー65%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニョン10% 赤ワイン

コントル・ピエNV12,13やディティランブ2014年などと同じ畑となります。彼のワインは同区画の葡萄で同じような醸造法のワインであっても、ヴィンテージが違えば性格の異なるワインと考えており、そのため毎年名前を変えています。
平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約15年の葡萄を使用しています。
メルローはカベルネの前に熟したため先に収穫して房ごとタンク内で破砕、数日間のマセラシオンを経てプレス後タンクでジュースだけを発酵。カベルネ2種は遅摘みしてメルロー同様に醸造、発酵終了後にメルローのタンクに入れて熟成させました。
2015年は春は乾燥し8月は少し雨が降ったことで、順調に発育と成熟が進み状態の良い葡萄が収穫できました。結果として例年に比べ酸が柔らかいラングドックの地を想わせる太陽のようなワインに仕上がりました。
やや黒みがかった深いガーネット色。しっかりと完熟し色づきの良い葡萄だったことが伺えます。レーズンやセミドライプルーン、イチジクのコンポートなどの凝縮した果実の風味にフレッシュなベリー系の果実が混ざり合うような香りや風味が感じられます。
これまでの赤ワインは赤紫蘇や梅などの若々しい果実感でキリッとした印象とダシのような旨味を感じさせる味わいが多かったですが、今回の2015年はミディアムな仕上がりながらも重心が低めで、ドライフルーツなどの凝縮した果実味やカカオのような風味が特徴的です。
ピエール・ルッスのイメージは揮発酸の高さを思い浮かべがちですが、このワインは葡萄本来が持っている柔らかく心地よい酸で、完熟した果実味を感じさせながら軽いタッチでスムーズな飲み心地にさせてくれています。もしこの小気味良い酸がなければ非常にボリューム感があり甘み豊かなワインになっていたと容易に想像できます。酸と控えめな甘みは、飲み心地の軽さや全体のバランスを整え、熟した果実味や余韻に残るカカオのようなビターな風味などをうまく引き立ててくれています。

輸入元:ヴォルテックス

ピエール・ルッス
Pierre Rousse


ピエール ルッスは、ラングドック地方のカルカッソンヌの 南に位置する(La Malepere村)で5Haの葡萄畑を所有しています。会って感じた印象は無口で控えめ、見ようによっては少し変わった人とも言えますが、仕事は早くて正確、 実直そうな部分も感じました。
私たちが知るフランスのヴァン ナチュールの生産者の中でも、ひときわ個性的なワインを造る人物で、それ故に販売でもかなり苦労しているようです。しかし、しっかりと向き合いながら飲み進めると、実に魅力に溢れるものがあることを、きっとお分かりいただけると思います。


ロワール地方の農家に生まれたピエールは幼い頃から農業に関心を抱き、農業だけではなく自然保護と地域伝統遺産について学びました。
最初のワインとの出会いは収穫で、それが農家になるためのプロセスとして自分に合った方法だと感じたようです。
更にはカーヴでの仕事、葡萄がワインになる不思議な変化に惹かれたのです。


他の農産物の仕事にも従事しましたが、人との出会いや経験から、葡萄畑の仕事が自然と増えました。
2001年、収穫を手伝っていた友人であるPechigo ペシゴのSylvain Sauxシルヴァンソーから、所有者が収穫しない区画に関する情報を得ました。
その区画は農薬すら使用されておらず葡萄の木を抜く予定だったのですが、見学に行き、所有者に葡萄を収穫できるかどうかを尋ねて承諾を得ました。
この収穫が初めての醸造に繋がりました。

とても無骨で冒険的な試みでしたが、バリック2樽で数百本のワインができましたし、このワインをとても誇りに思いました。
2004年に別の区画が見つかり、所有者から賃借して自ら栽培することを勧められました。
それには少し戸惑いを感じたようですが、悩んだ末に借りることにしました。

これが最初畑で、1ヘクタールのメルローです。
2005年、彼には収穫がありませんでした。無農薬栽培にチャレンジしたのです。
結果はベト病による恐ろしい被害に見舞われることになりました。
翌年から少量の硫黄とビオディナミの調剤による自然農薬を散布し、ようやく葡萄を収穫することができました。
現在はシルヴァン ソーの畑を引継ぎ、主として2つの区画の栽培を行っています。

有機栽培、醸造の認証についてはEcocertを取得していますが、エチケットに表記していません。
 
ブドウ畑
地中海性気候。ピレネー山脈の影響を受けてやや冷涼、多雨で湿度は南としては高め。

区画1 Villarzel ヴィラゼル
メルロー 1Ha 樹齢 約30年
標高300m 粘土石灰 南向き
最後の除草剤は2003年。前の所有者は化学農薬を使用していない。
ここの区画は厚く深いワインができる。
区画2 La Mothe ラ モス
11Haの土地のうち葡萄畑は4Ha。 樹齢 約18年
最初から有機、ビオディナミによる栽培。
標高175m 粘土石灰、やや北向きで冷涼、塩味を感じる区画。
品種: シャルドネ 2ha ピノノワール: 0.54ha メルロー: 1.03ha カベルネ・フラン: 0.42ha カベルネ・ソーヴニオン: 0.11ha シラー: 0.13ha

醸造
これといって決まった方法はないが、明確に言えることは、このワインを構成しているものは純粋に葡萄だけであり、他のものは一切加えられていない。
醸造学の知識がとても豊富なタイプではないが、品種の個性もしくは地域性を表現することを意図してはおらず、ワインが全くの規格外で好まない人も多いだろうが、何からも束縛されない自由なワインである。
カーヴは19世紀の終わりに建てられたもので、石の壁が厚く温度変化は緩やか。
冬は寒くなり夏は温まるが、その変動はとてもゆっくりとしたものでショックはない。

タンクはステンレスとグラスファイバー製で、樽は用いない。
メルローとカベルネは通常は5-6日の短いマセラシオン、房ごとタンクに入れ、軽くピジャージュ。
自分のピノ ノワールにはマセラシオンカルボニックが合っていると考え、果実味を大切にし、タンニンや果梗の抽出を押さえている。


キュヴェの名前について
彼は、同じワインを毎年作り続けることを最初から考えていない。
年ごとに、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出せるように栽培するよう努めている。
結果として共通の何かあるのかも知れないが、性格の異なるワインができていると思っているため同じ区画、同じアッサンブラージュであろうとも、キュヴェ名は毎回変えている。
例として、Spumosum(スプモスム)とMartingale(マルティンゲール)のブドウは同じ区画のシャルドネだが、ヴィンテージも性格も異なるため、違う名前を付けている。

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