フランス、オーヴェルニュ、 サン・ジョルジュ・シュール・アリエ
品種： ガメイ50%（ボジョレー）、シラー、サン ソー、グルナッシュ、カリニャン35%、 メルロー10%、ミュスカ5% 　赤ワイン
樹齢： 10年~87年
土壌： 石灰質・粘土質、砂地
マセラシオン： マセラシオンカルボニック （ガメイは別に醸造） ファイバータンクで12日間
醗酵： 自然酵母で1ヶ月
熟成： ファイバータンクで8ヶ月 その後ガメイとアッサンブラージュ

パトリック曰く、モルはテロワールというよりも質の高いネゴスのブドウを集めてつくり上げたラ・ボエムのジェネリックワインという位置づけで、いわば彼のヴァンナチュールスタイルを知る入り口となるワインとのこと。前回よりもワインをエレガントに仕上げるために収穫を気持ち早めに行ない、さらに味わいに清涼感のあるコクを加えるためにアルデッシュのドゥー・テールのメルロー、そしてルーションのヴァンサン・ラファージュのミュスカをアクセントに加えた。出来上がったワインは、前回よりもみずみずしくフレッシュ感があり、それでいて野趣味溢れるコクもあり、何よりも果実味の染み入るような柔らかさがパトリック節をみごとに表している。なお、パトリックのネゴスのワインのエチケットは、今後イギリス人の友人Anna Hodgson&Harry Darbyのデザインで統一するが、パトリックの妻ジュスティーヌの父が描いたモルのデザインは画家の義父をリスペクトし今後も継続する予定だ。

ダークチェリー、スミレ、バラの花弁、 タイム、モロヘイヤ、甘草、紅茶、お香の香り。ワインは新鮮かつチャーミングで、野趣味あるみずみずしい果実味にフレッシュな酸と繊細なタンニンの収斂味がきれいに溶け込む。

収穫日は8月20日~9月5日。収量は30hL/ha平均。
ワインのコンセプトは、品質の保証されたピュアなブドウでつくるラ・ボエムのジェネリックワイ ン。買いブドウはコルビエールのアンドレア・ジョリエスとボジョレーのラファエル・ベイサン、アルデッシュのドゥー・テール、そしてルーションのヴァンサン・ラファージュから。
ワイン名Molはジプシーの言葉で「赤ワイン」を意味し、ジプシーと一緒に収穫をした時にこの名前のヒントを得た。
SO2無添加。ノンフィルター。