VdF ラ・ルブール・ルージュ 2018 / ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
( La Reboule Rouge / Domaine Les Deux Terres )
商品コード:
フランス>アルデッシュ>ヴィルヌーヴ・ド・ベール
品種: メルロー60%、グルナッシュ25%、 サンソー15% 赤ワイン
樹齢: 31年平均(サンソー4年)
土壌: 玄武岩・石灰質・粘土質
マセラシオン: メルロー:除梗したブドウをステンレスタンクで15日間
グルナッシュ、サンソー、マセラシオンカルボニック
グルナッシュ:セメントタンクで11日間 サンソー:ファイバータンクで8日間
醗酵: 自然酵母で18日~21日間 (発酵終了後アッサンブラージュ)
熟成: ファイバータンクで6ヶ月
一見するとジャジャと味わいが逆転したかのように、ラ・ルブールがジューシーに仕上がっている。マニュエルが言うに、2018年は、サンソーとグルナッシュのマセラシオン・カルボニックが、ベースとなるメルローと合わさり最高のバランスを生んだとのこと。出来上がったワインは滑らかで、酒質がとてもチャーミングなところはジャ・ジャに似ている。だが、このラ・ルブールには、果実味だけが前面に出たヴァン・ド・ソワフとは言えないしっかりとしたボディーがあり、良く味わうとストラクチャーがあり、しっかりとした飲みごたえを感じることができる。マニュエルもヴァンサンも「今までの中で最高の仕上がり!」と大絶賛だ。
ダークチェリー、ブルーベリー、スミレ、タイム、シソ、オゼイユの香り。ワインはフレッシュかつ艶やかで、染み入るように滑らかでジューシーな果実味に鉱物的なミネラルとやさしいタンニンがきれいに溶け込む。
収穫日はメルローが9月5日、グルナッシュが9月14日、サンソーが9月19日。 収量は45 hL/ha平均。(サンソーは80hL/ha)ワイン名は、収穫が終わった後に催される宴、「収穫祭」の意味で、フランスでは収穫祭の呼び名が色々と各地で異なり、アルデッシュ地方ではLa Rebouleと呼ばれる。
SO2無添 加、ノンフィルター。
ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
Domaine Les Deux Terres
マニュエル・クナンとヴァンサン・ファルジエが最初に出会ったのは1998年、ミラベルにある農業学校で、ヴァンサンは当時農業学校にある畑とカーヴの仕事に従事し、マニュエルは自分でワイナリーを立ち上げる準備の一環として学校に通っていた時だった。
2人はその時に意気投合し、いつか一緒にワイン造りを行うことを誓う。
2000年に学校を卒業したエマニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにある、ドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、その翌年の2001年、マニュエルの強い説得と推薦で、ヴァンサンは農業学校を退職し、ドメーヌ・グロージュの栽培責任者として加わる。
2004年、ワイン哲学の違いからエマニュエルがドメーヌを退職し、ヴァール県のサン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始める。
そのマニュエルを追うように、同年ヴァンサンがドメーヌ・グロージュを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRCのオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始める。
ドメーヌどうしが近く、交流が深かったことから、また再び二人は毎日顔を合わせることとなる。
2008年、満を持したマニュエルがヴァンサンにドメーヌ立ち上げのプロポーズをし、一足先にアルディッシュに戻り3haほど畑を購入する。
2009年、ドメーヌ・トリエンヌを退職したヴァンサンもアルディッシュに戻り、父親が持つ畑5haを引き継ぎ、ドメーヌ・レ・ドゥーテールをスタートさせる。
ビニュロン家系のだったヴァンサンとビニュロンの家系でなかったマニュエルが二人三脚で経営する、レ・ドゥーテール。マニュエルがリュッサックにある3haの畑、ヴァンサンがミラベルにある5haの畑を所有し、醸造栽培は2人で管理している。
(他にヴァンサンの父親が畑、マニュエルの妻が事務の仕事を手伝う)
彼らのもっとうは、「消費者が喜ぶ自然派ワインを造る」こと。
ワインの欠点に一切の妥協は許さず、常にコストパフォーマンスの高いワインを造り上げるために、テイスティングなどお互いの厳しいチェックは欠かせない。
レ・ドゥーテール「二つの土地」というドメーヌ名には、2人の才能、2人のそれぞれのテロワールの異なる葡萄を持ち合わせ、1つの素晴らしいワインを造り上げるという彼ら一心同体の強い思いが込められている。