フランス、ロワール
品種： ミュスカデ 白ワイン
樹齢： 75年平均
土壌： 斑レイ岩・粘土質
マセラシオン： なし
醗酵： 自然発酵で45日間
熟成： 16hLの卵型セメントタンク シュール・リーで12ヶ月

南向きの斜面という好条件に恵まれた畑面積1.5haのヴィエーユ・ヴィーニュ「ガイア」。前年は霜によりほぼ全滅…。2017年も霜とミルデューの被害により、通常は 16hLの卵型セメントタンク 2~3つ分のところ今回は1つ分しか仕込むことができなかった。味わいは、酸が穏やかな分ワインに落ち着きがあり、上品なフィネスを感じる。じわっと余韻に広がるミネラルの旨味は、まるで澄んだ和ダシのようだ。ジェローム曰く、ガイアは ぜひ寝かせてから飲んでほしいとのこと。彼が言うには、今飲んでも美味しいが、味わいがどんどんパワフルになっていくそうだ。試しに今回 2014 年のガイアを開けてくれたが、彼の言う通りワインがとてもエネルギッシュでせり上がるパワーのようなものを感じる。一方で、樽を使っていないのにまるで長年樽熟したようなまろやかな風味があり、余韻も長く、ブラインドであればサヴニエールやシャブリと勘違いしそうだ。ミュスカデ＝若飲みワインというイメージを覆す偉大なワインだ。

白桃、熟したグレープフルーツ、みかん、ハチミツ、火打石、フュメ、潮の香り。ワインはピュアかつ静謐で上品な洗練さとフィネスがあり、ダシのように澄んだ芳醇なエキスの旨味に緻密なミネラルがきれい溶け込む。

収穫日は9月25日。2017年は遅霜とミルデューの被害で収量は12hL/haと70%減。
ヴィエーユ・ヴィーニュのブドウを100%卵形のセメントタンクで仕込んだトップキュヴェ！ワイン名はギリシャ神話の大地の母「ガイア」から取った。
SO2は瓶詰め時に10mg/L添加。ノンフィルター。