"フランス、ブルゴーニュ
品種：シャルドネ　辛口白ワイン
リュット・レゾネ

1973年、INAOとネゴシアン達は、5つの一級畑をアペラシオン“フルショーム”としてひとつのグループにするように依頼し、許可を得た。
ロム・モール(l’Homme Mort)、フルショーム(Fourchaume)、ヴォー・ロラン(Vau-Laurent)、コート・ド・フォントネ(Cote de Fontenay)、ヴォー・ピュラン(Vau-Pulent)の５つである。
アペラシオン“ロム・モール”のことを、私の父は“ロム・モールはフルショームではない”といつも言っていた。地質学者たちは私の祖父に、“ロム・モールの部分は、土壌の下の地層が特級畑と同じである”と言っていた。もしこの2ヘクタールのブドウ畑が、シャブリ地区に位置していたら、特級のアペラシオンになっていただろう。そのため私の父は、このアペラシオンを守ろうと、単独で造るとこを考えた。
残念ながら、22.37アールの畑から1800本のワインしかできず、自分達のお客様の間で分ける事しかできない。“ロム・モール”のワインを最大3本購入出来るという事は、他の購入分全てを考慮した特別待遇だと見なされている。
（ブーダンHPより）

畑はポートランディアンの石灰岩の礫が多く、確かに火打石の香りにミネラル感を強く感じる。厚みのあるボディに余韻も長く、フルショームに比べるとグランクリュに近い味わいを持つ。

2015年は理想的な条件下で始まった。発芽はわずかに遅かったが問題なく進み、春の霜もなかった。
その後の穏やかな気温と4月の雨により、ブドウ樹は成熟の遅れを取り戻し、2015年は早熟だと言われていた。
ブドウは6月初めに急速に開花し、収穫の開始が9月の最初であることを予想させた。
夏は天気が良く暑かった。そして雨も少なく、収穫前には桁はずれに素晴らしいことが予想された。
しかし、9月1日に雹まじりの雷雨があり、一部の地域は被害があった。幸いなことに、ブーダンの畑がある地域では雹害の影響はなかった。
収穫は2週間の間に行われ、果帽は豊かな糖分と、満足のいく酸味を見せていた。
2015年は太陽に恵まれた年と形容され、果実味が際立つワインに仕上がっている。"