産地: フランス>ロワール>トゥーレーヌ >モントリシャール
品種: 早熟品種で野趣味あるカレジ90%、晩熟品 種で酸の強いポワールドルー10%の順に アッサンブラージュ
発泡白ワイン(辛口)
樹齢: 150年以上
土壌: 粘土質・石灰質、砂地
マセラシオン: 収穫した洋ナシをすぐに潰した後果肉と果 汁を36時間漬け込む
発酵・熟成: 最初にカレジをファイバータンクで2ヶ月かけて完全発酵その後ポワールドルーのジュースを加え瓶内で13ヶ月
デゴルジュマン: 2022年1月
前年はカレジ、クラソ・ルージュ、ポワール・ド・ルーの順にアッサンブラージュしポワレに仕立てたが、今回 はパスカルお気に入りの渋味と複雑味が特徴の土着品種カレジをメインに完全辛口に仕上げた。
彼曰く、カレジは トゥーレーヌ北にだけ存在するとても貴重なポワレの品種で、タンニンが強すぎるため食用には全く向かないとの こと。しかも樹齢が80年を超えて来ないと甘みが乗ってこないというポワレにするにしても厄介な品種なため、
今はほとんど絶滅危機にあるそうだ。
だが、第二次大戦前のトゥーレーヌでは当時カレジ100%でつくるポワレは存在し、白ワインよりも何倍も価値がありまた長熟でもあったという記録が残されているようだ。
その記録を頼りに今彼の持つペティアン・ナチュレルの技術を駆使し、消えつつある名作をカプリアード風に再現しようと試みているのがこのポワレだ!
前回と違い今回はまず早熟のカレジを収穫し完全発酵させポワレのワインをつくり、そこに晩熟品種のポワール・ド・ルーのジュースを20%加えクレマン・ナチュレル方式でポワレに仕立てた。
出来上がったポワレは、残糖が0.5g/Lと前回の26g/L あったポワレと全くスタイルの異なる、ドライでいながらほのかな果実の甘みも感じる、余韻の苦みとタンニンが最高に心地の良い大人な味わいに仕上がっている!
泡立ちもシャ ンパーニュの気圧を上品に保つところはさすがカプリアード!
このポワレのレベルであれば、確かに昔白ワインよりも価値が高かったという理由が良く分かるし、パスカルの仕立てるエレガントな泡、そしてカレジの持つ滋味深いミネラルはへたなシャンパーニュを飲むよりも満足度が高いこと間違いなし!
ちなみに、パスカル自身まだポワレの熟成経験がないので確信めいたことは言えないが、でも今回のポワレは優に10年の熟成に耐えるポテンシャルがあると思っている。
これだけ辛口でみずみずしさの中に複雑な旨味の詰まったポワレは、個人的には天ぷらやお寿司などの素材を活かしたシンプルな料理と合わせたい…そんなポワレの次元を超えたポワレだ!
※泡に勢いがあるため、良く冷やして、斜め45度に瓶を傾けてご開栓くださいませ
洋ナシ、青リンゴの白い果実の香りにジン ジャーの爽やかな香りやハチミツの甘い香りが重なる。
味わいはドライで清涼感があり、みずみずしいエキスに溶け込む繊細な酸、 ほんのりビターなタンニンの収斂味を柔らかく弾けるムースが包み込む!
収穫日はカレジが9月26日〜30日、ポワールドルーが11月2日。
残糖は0.5g/Lの超辛口!
使用する洋ナシは全て樹齢150年を超えるロワール・エ・シェール県の北部にしか存在しない大変貴重な土着品種!
かつてロワール・エ・シェール県に存在した昔ながらのポワレをカプリアードのメトード・アンセストラル製法で蘇らせた!
SO2無添加!ノンフィルター!
|