ワイン名: Fin Pinot Noir
フィンピノノワール 赤 辛口
品種: ピノノワール100% 樹齢13から19年。
畑 :排水性が良好な新生代第三紀の火山性土壌で涼しく赤ワインの生産は少ない場所。
フィン・ピノノワール
ピノ・フィン: ピノ・ノワール種のクローンの中でもブルゴーニュで使用が認められている40種類のクローンの中で最上のもののみが”ピノファン”と呼ばれる最も高貴な栽培種。
このワインに用いられているのは、新たに植えられた部分と、“ラファエルズ・パドック”畑からのブドウ。
クローンはGm18(ガイゼンハイム)、スペインのBeba、アメリカのMartiniとD2V4(デイヴィスを経たPommardクローンであるらしい)と、さらにベスツ(ヴィクトリア州グランピアンズの名門ワイナリー)からのセレクションを含む。ムーンダーラのブドウの種(たね)から育てられた木も存在する。
醸造 :ブドウは手摘み、出来る限り潰さずに除梗し、破砕され、小型の開放層に移される。
発酵は酵母添加なしに、非常にゆっくりと始まり、そうすることによってワインのグリセロールが増し、結果的に“よりシルキーな”テクスチャーを与えると信じている。
ラモン・トロンセの2から3年のオーク樽でマロを行う。発酵の途中でピジャージュ。
マロラクティック発酵は、菌の植え付けをせず、自然に起こっている。
フィン・ピノ・ノワール2016年
ややオレンジがかった淡さのある赤色で、苺などの完熟果実の香りに樽由来のややスモーキーな香りや円みを想わせるバニラ香などが感じられます。瑞々しい口当たりですが例年に比べ骨格はしっかりとした印象で、上のキュヴェであるホリーズ・ガーデンを彷彿とさせる上質な味わいです。開いてくるにつれ、より果実味も増していき柔らかな味わいへと変化していきます。
ややオレンジがかった淡さのある赤色。前回2017年2月の入荷時に比べ、同じ2016年ヴィンテージですが非常にバランスが整った印象を受けます。以前は樽由来のスモーキーな香りやバニラ香などがやや前面に感じられましたが、現在はそれがワイン中に上手く溶け込み一層果実味を感じられるようになりました。軽やかなタッチで酸ののりが良く熟した苺果汁のようなチャーミングな果実味が広がり、アフターに僅かながら樽由来の芳ばしい香り残ります。クラシカルなオーストラリアワインのパワフルなイメージとは対照的な、エレガントで冷涼感のあるスタイルです。
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