ローラン・バーンワルト Laurent Bannwarth
フランス、アルザス 品種: ピノ・ノワール 赤ワイン アルコール度: 16% ルビー色。このビルドストックレは通常のピノ・ノワールに比べ12日ほど遅い収穫のため、より凝縮した赤い果実やフィーヌのような熟した黒葡萄の果皮を想わせる香りが、緻密なエキス感をイメージさせます。甘い香りは控えめで、テロワール由来の土や根菜のような香りも若干加わります。大地のニュアンスが感じられることで、赤い果実の様子には落ち着いた雰囲気があります。スワリングすると苺のコンポートや赤い果実のフルーツソースのようにほんのりと甘く詰まった香りが引き立ちます。タッチは滑らかで凝縮感のある奥深い果実味と香りが口中を埋め尽くすように広がり、密度の高い果実のエキスを充分に感じ取ることができます。芯のある突き抜けるような張りのある酸がブレのなさ、そして軽やかな飲み心地を与えつつ、風味をしっかりと残し上品な印象も引き出します。16%とアルコール表示は高いものの、全くそのような印象を抱かないほど酸や風味のバランスが良く、骨格も感じさせながら軽くしなやかな飲み心地です。今後の熟成で、より妖艶で上品な様子が増していくことでしょう。
フランス、アルザス 品種: ピノ・ノワール 赤ワイン アルコール度: 13.5% 深いルビー色。熟した苺やソフトドライの赤い果実など、新鮮さと凝縮した果実がミックスされたような香りに、土や煙などの大地を想わせるテロワール由来の香りがやや感じられます。深い香りとは対照的に口当たりは軽くスムーズに感じられ、口中に膨らむ風味は明るいフレッシュな印象だでなくやや落ち着きのある凝縮した果実が徐々に膨らんでいきます。ビルドストックレは収穫が遅いため、充実した香りでしっかりと熟した風味と骨格が感じられるスタイルになりますが、この2017年はフレッシュな赤い果実を思わせる甘酸っぱい風味が混ざることで強さの中にフィネスを感じさせます。南アルザスらしいエキスの詰まった味わいとエレガントで軽やかな果実感が上手く混在し、また土のようなニュアンスがテロワールも感じさせ、赤い果実の充実感に複雑さや深さを与えています。コク、深み、充実感がありながら、みずみずしい果実を想わせる澄んだ酸が飲み心地や味わいに新鮮さを加え、上品で滑らかな質感と深さや骨格のあるイメージの両面を兼ね備えた味わいとなっております。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 微発泡白ワイン アルコール度: 13% 王冠栓 ややとろみのある黄金色。熟したプラムやマスカット、ライチなどの果実香に紅茶や白い花などの華やかな香りが加わり、アロマティックな印象が感じられます。プティット・ブル(少しの泡)という名前のとおり一瞬舌先をピリッと刺激する程度の微炭酸で、とろみがあることからゆっくりと芳醇な果実の風味とマスカットのような柔らかい甘みが広がります。アロマティックで華やか、それと共に甘く膨らむ果実のニュアンスを感じさせながら、キリッとした酸が重たさを軽くさせメリハリをつけます。僅かに揮発的な酸ではありますが、芳醇な果実味と相性は抜群で馴染みやすく感じられます。アフターにはりんごをかじった時のような溌剌とした風味が抜けていき、フレッシュで爽やかな雰囲気を残します。2日目にはやや酸化に引っ張られるように色合いは深まり、マスカットなどの風味に加え杏などの甘酢っぱい風味が現れます。
フランス、アルザス 品種: ピノ・オーセロワ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、ミュスカ 白ワイン アルコール度: 14% 麦藁色。りんごやマスカット、ライチやプラムなど様々な完熟フルーツの香りや、白や黄色の花を想わせる華やかさや仄かなドライハーブ、蜂蜜などの複雑な香りが感じられます。例年のアロマティックでフレッシュ感溢れる果実などの芳醇な印象に加え、ドライハーブなどから引き出される落ち着いた雰囲気を感じます。口に含むと甘やかな果実香の印象に比べ伸びやかな酸がありすっきりとした飲み口で、芳醇な香りを楽しみながら輪郭の感じられる辛口です。アフターにかけて僅かにミルキーな風味があり柔らかく円さやコクが感じられる変化のある味わいです。2日目にはやや色合いが濃くなり若干酸化した印象が感じられ、擦りりんごや杏などの風味が鼻腔に抜けていきます。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール ロゼワイン アルコール度: 14% やや濁りのある淡い煉瓦色。ライチやプラム、アプリコットや梅など華やかで甘酸っぱい果実の香りに、マセラシオン(10日間)由来のピンクグレープフルーツのようなほろ苦いビターな香りが加わり引き締まる印象を与えます。舌先にほどよい果実の甘みがあたり、キュッと締りのある酸は少し揮発酸の高さが見受けられますが嫌味がなく果実味と共に調和良く感じられ、梅かつおのような旨みがじんわりと溢れ余韻に続き、紅茶のようなタンニンが僅かに残ります。2日目には色合いは僅かに褐変し、果実の風味は桃やドライアプリコット、柑橘のピールなどのビターなほろ苦さとアロマティックな印象が深まります。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 白ワイン アルコール度: 15.5% ごく僅かに濁りの見られるやや濃い黄色。品種からイメージするライチ香などは控えめで、庭や公園などから気づくと薫ってっくるようなジャスミンや沈丁花を想わせる木々の、香り高い白い花や柑橘のピールに似たほろ苦い香りが多く感じられ、その奥に黄桃やアプリコットなど熟した果実や蜂蜜などの甘やかな香りが仄かに感じられます。角が丸く穏やかにあたる酸と果実味や仄かな甘みがバランス良く口中に広がることから、15.5%とアルコール表示は高いものの、重たさやボリューム感を感じさせず軽やかなタッチの辛口です。余韻には僅かにミルキーな柔らかな風味、そしてジンジャー香が現れ抑揚を感じさせます。2日には香りに感じられた黄桃などの果実のフレーヴァーや味わいがより深まる印象で、一層全体がまとまり魅力的な様子を引き出します。
フランス、アルザス 品種: ピノノワール 赤ワイン アルコール度: 13.5% 深いルビー色。ソフトドライや完熟した赤い果実の印象を併せ持つエキスの詰まった果実の甘さ控えめな香り、それに加えカルダモンなどの爽やかなスパイス香が感じられます。口に含むと香りからのイメージに比べすっと抜けるような軽やかな飲み口で、グレナデンや赤い果実のフルーツソースのように凝縮した風味が広がり、澄んだ酸が軽快さだでなく奥へと引きこむように導きます。ブルゴーニュのピノ・ノワールのように軽やかな果実味とピンと張りのある酸をもつスタイルではなく、アルザスの南の地域らしい凝縮した果実感やエキスのしっかりとした味わい、そして品格を感じさせながら、綺麗で伸びやかな酸が冷涼感や軽さを与え飲み心地のスムーズな仕上がりです。
フランス、アルザス 品種: ピノ・ノワール 赤ワイン アルコール度: 14.5% ガーネット色。ブラックチェリーやグレナデンなどの凝縮感のある果実の香りに、黒系果実の果皮やフィーヌのような香りも感じられます。 比較的ボリューム感のある香りですが、口中では酸ののりが良くスムーズに広がり、中盤まで甘酸っぱい赤い果実の風味が感じられます。 その後細かいタンニンと芳ばしい樽を焦がしたような風味が現れ、ピノ・ノワールとしては芯のしっかりとした男性的な骨格を感じさせます。 余韻には僅かにドライハーブやスパイスの風味があり、複雑さやしっかりとした風味、感覚が長く残ります。 開いてくるとより果実の風味に凝縮感が増し、それとは対照的にタンニンや芳ばしい風味は和らぎ、より綺麗な酸が加わることで上品さが感じられるようになります。骨格がありながら柔らかさを感じられるスタイルで、今後の熟成による変化も大いに期待が出来るワインです。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 微発泡白ワイン アルコール度: 14.5% 王冠栓 名前の意味は「ちょっとアタマがおかしくなった人」で、ゲヴェルツで微発泡性のワインを造る人などいないことから命名したものです。 濃い黄色。これまでのプティット・フォリーにはありませんでしたが、今回の2017年ヴィンテージは現状ではゆっくりと流れるようなとろみがあります。微発泡のため細かな泡がとろみの中に含まれながら、舌の上を緩やかに広がります。さほど強いガスではありませんが、とろみがあることで舌の上に弾けるガスの滞留時間は通常よりも長く感じ最初はやや不思議な感じがします。口に含んだ時に比べ飲み込む頃には気にならず、ライチやマスカットなどのような香り豊かな果実香は華やかな印象を与えますが決して強すぎることがなく、味わいも香り同様に新鮮なライチをかじったような甘みとフルーティーさが広がります。仄かにジンジャーのようなスパイシーさ加わりライチのオリエンタルな風味にアクセントを与え、アフターにはミルクティーのようなまろやかな風味がほんのりと残ります。馴染みやすい甘さとたっぷりの果実感はこの暑い時期にぴったりの味わいです。
フランス、アルザス 品種: ピノ・グリ 白ワイン アルコール度: 13.5% レモンイエローのような色合いです。鮮やかな色調は溌剌としたイメージを想像させますが、それとは裏腹に2013年のピノ・グリに比べ甘みを感じ、口に含むとややとろっとしたような質感で深みのある味わいです。辛口ではありますが、火を通したリンゴや甘露飴のような甘やかさ、それに加えカラメルのような芳ばしさが感じられます。また、カモミールのような軽いドライハーブやスパイシーさが鼻腔に抜け余韻に旨味が残ります。ボディは比較的厚みがありますが、酸がしっかりとしていることで風味や味わいとのバランスが良く、ボリューム感が突出して感じられず、スムーズな飲み心地です。時間の経過と共に色合いは濃く琥珀色へと近づいていき、味わいはより複雑さが感じられるようになります。 2018.04再入荷 僅かに濁りのある麦藁色。以前に比べ色合いはやや深くなった印象ですが、味わいのイメージはさほど大きく変化した様子はなく、口に含むとややとろっとしたような質感で深みのある味わいです。辛口ではありますが、火を通したリンゴや甘露飴のような甘やかさ、それに加えカラメルのような芳ばしさが感じられます。また、カモミールのような軽いドライハーブやスパイシーさが鼻腔に抜け余韻に旨味が残ります。 ボディは比較的厚みがありますが、酸がしっかりとしていることで風味や味わいとのバランスが良く、ボリューム感が突出して感じられず、スムーズな飲み心地です。時間の経過と共に色合いは深い琥珀色へと近づいていき、味わいはより複雑さが感じられるようになります。
フランス、アルザス 品種: ピノ・グリ 白ワイン アルコール度: 13.5% 麦藁色。りんごのコンポート、桃や淡いパイナップル、洋梨など香り高く甘い果実を想像させる香りに、煙やタバコなどが僅かに感じられます。先の果実をたっぷりと乗せたタルトを思い浮かべるような想像が膨らみます。柔らかく滑らかな口当たりで、香りに似た果実を頬張ったような甘さや果実味が口いっぱいに広がり、ボディはややしっかりとしていながら、りんご酸が締まりを良くしアフターには豊かな果実味を残しスッキリと感じさせる飲み心地です。新鮮なりんごとヨーグルト、蜂蜜などを混ぜたような乳酸的なまろやかさと僅かなカラメルのような芳ばしさが旨味となり、フルーティーさの中にもコクを感じさせます。 2日目以降はややオレンジがかった色合いへと変化し、熟した果実味にドライフルーツなどのような凝縮した印象が加わり、より風味が増していきます。その中にも新鮮なりんごをかじったようなキレのある酸があり、芳醇さをスッキリとまとめています。
フランス、アルザス 品種: リースリング 白ワイン アルコール度: 14% 麦藁色。抜栓直後はリースリング由来の鉱物や石油香が感じられ、空気に触れ開いてくると果実などのニュアンスが前に出てきます。 リンゴや柑橘果実、それに加え白い花や蜂蜜などの香りで、シャープで芯のある酸が流れるように抜けていき、果実味とほどよい甘みのベールが舌を包み込みます。スッキリとした飲み心地でリースリングらしさを感じさせながら、余韻には果実味や蜜のような風味が長く残り贅沢な一面も見せてくれる仕上がりです。
フランス、アルザス 品種: リースリング 白ワイン アルコール度: 13% やや濁りのある琥珀色。オレンジやピンクグレープフルーツなどの柑橘、プラムや杏などの果実を想わせる香りに、柑橘の内皮のようなほろ苦さや僅かながらカラメルのようなビターな香りが加わり、また、リースリング由来の石油香がやや感じられます。やや揮発酸が高めですが、甘さや風味の豊かさが感じられ、その揮発酸は風味と調和し嫌味が感じられません。柑橘や杏のような風味が広がり、タンニンはそれほど強く感じられず柑橘の果皮のようなイメージで、アルコール感もほどよく瑞々しささえ感じる軽やかなタッチの飲み心地で、負担なく染み込みます。風味が豊かなためコクも深みもありながら、ドライアプリコットを食べたような甘酸っぱい果実味と酸がチャーミングな印象に感じさせてくれます。クヴェヴリというとボディや味わい、タンニンなどしっかりとしたイメージを抱きがちですが、すっと流れるような軽やかさで、柑橘や甘酸っぱい杏、オレンジピールのような印象が長く続き、馴染みやすく旨味とコクを感じさせる仕上がりです。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 白ワイン アルコール度: 14.5% 黄金色。ライチやりんご、洋梨やマスカットなどのフルーティーな香りに、ジャスミンなどの白い花、紅茶やハーブなどが混ざり、華やかで香り高い印象です。 それに加え、蜂蜜やりんごの蜜などの甘やかな香りもミックスされ、花に群がる蜂や蝶のように吸い込まれるような心地よい香りが立ち昇り春の陽気を想像させます。 香りにあるフルーツの果汁が弾けるようなイメージのフレッシュ感のある酸が、甘い風味の中にも爽快感を感じさせ軽快な飲み口で、芳醇な風味が豊かに広がり、鼻腔には第一アロマのようなフルーティーな香りが抜けていきます。アフターには紅茶やべっこう飴、ミルクティーのような風味が仄かに感じられます。優しい甘みが舌先にあたり、アロマティックな果実味と芯のしっかりとした伸びやかな酸と共にバランス良く口中に広がることから、14.5%とアルコール表示は高いものの、重たさやボリューム感を感じさせずスッキリとした辛口の仕上がりです。抜栓当日は爽やかでフレッシュな果実味が印象的で、翌日以降は徐々に果実の風味などが深まり味わいもしっかりとした印象に変化していきます。フレッシュ感だけでなく変化を楽しむこともできますので、シーンごとに使い分けてお楽しみ頂けます。
フランス、アルザス 品種: シルヴァネール 白ワイン アルコール度: 12.5% 入荷から約1年倉庫で寝かせ、今回のリリースとなります。以前は、還元香が強く果実味も乏しく感じる印象が強くありました。 約1年休ませたことで還元香は抜け、果実香や蜜のような香りが感じられるようになりました。 僅かにとろみが見られる麦藁色。りんごやカリン、りんごの蜜や蜂蜜、白い花などの芳醇な香りに火打ち石や煙のようなテロワール由来の香りが感じられます。スワリングすると蜜のような甘い香りが一層引き立ちます。 口に含むと香りの芳醇さに比べ柑橘を想わせるキリッとした酸が感じられます。仄かな甘みと軽く煮たりんごに蜂蜜とレモンをかけたような風味が広がり、海を想像させる旨味と僅かながら塩味が残ります。シャープな酸は鋭角なものではなく、舌の上に果実味や旨味を閉じ込めるように残しながら、キレのよい飲み心地と全体に軽さを感じさせスッキリとした印象を与えてくれます。また、その酸があることで旨味がじんわりと溢れるように広がります。 抜栓翌日も特に劣化感などはなく、より果実味も膨らみ旨味や酸などとのバランスが整っていきます。春を感じさせる味わいで、ほろ苦い山菜の天ぷらなどと一緒に楽しみたくなるような想像が膨らみます。 今の時期は冷やし過ぎると酸のシャープさが際立ちますので、常温に近い温度帯で香りの芳醇さとスッキリとした酸の調和をお楽しみください。 ヴォルテックスさん
フランス、アルザス 品種: ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ピノ・オーセロワ、シルヴァネール 白ワイン アルコール度: 12% 中程度の黄色。白い花やりんご、柑橘やりんごの蜜、蜂蜜などゲヴェルツトラミネールやミュスカ由来の華やかな香りがほどよく香り、仄かに乳酸のような香りも感じられます。甘やかというよりは華やかな印象が強く、それに加え柑橘の酸や新鮮なりんごを想わせる香りがスッキリとしたイメージを抱かせます。 味わいに至っても昨年に比べキリッとした酸があり、香りから想像するイメージそのもので、ほどよい甘さと共に広がります。エデルらしいキャッチーな馴染みやすい口当たりで、舌の中盤くらいまでほの甘い風味と果実味がたっぷりと感じられ、僅かに感じる乳酸やビターな香りがコクを引き出しています。 時間の経過で、色合いは若干褐変し、それと共に擦りおろしりんごや杏のような風味も感じられるようになり、酸ののりが良く飽きのこない味わいとなっております。
フランス、アルザス 品種: ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ピノ・オーセロワ、シルヴァネール 白ワイン アルコール度: 13% 今回再入荷致しましたアイテムは2回目の瓶詰めとなります。 4月にリリース致しました1回目の瓶詰めに比べ、色合いや味わいはややしっかりとし、より風味が豊かになった印象です。 やや濁りのある濃い黄色で、発泡酒ではありませんがピリピリと細かなガスが上がり、僅かにとろみがかった印象が見受けられます。 熟した洋梨やリンゴのような果実味に、柑橘系のニュアンスが爽やかさを感じさせます。また、フレッシュ感を感じさせる細かなガスが舌を刺激し、ほどよい酸と甘みが感じられ心地よい口当たりです。開いてくるとライチやマスカットなどの芳醇さを感じさせる香りが現れ、香りの膨らみと共に甘みや酸などの様々な要素に一層一体感が生まれ、その変化もお楽しみ頂けます。
フランス、アルザス 品種: ミュスカ 微発泡白ワイン アルコール度: 14% 注意: 非常にガス圧が強いので約1/4程度吹き出すことが予測されます。よく冷やして頂きシンクなどの上でトーションをコルクの上にかぶせて抜栓をし、1杯目をすぐに注げるようにグラスを近くに用意して頂くことをお勧め致します。 やや濁りのある茶色みがかったオレンジ色。持続性のある泡が立ち昇り、ライチやマスカットなどアロマティックな香りに紅茶やジンジャーなどの香りも混ざり合うような印象です。また甘みに関しては、味わいに比べ香りの方が強く感じられると思います。口に含むと葡萄を頬張った時のような甘みとフルーティーさがたっぷりと広がり、柑橘果実やもぎたての果実を想わせる酸があり爽やかな果実感を堪能できます。アフターにはミルクティーのような円みのある風味が仄かに残ります。 2日目以降はやや揮発酸が高くなる印象ですが、豊かな果実味や甘やかな風味があることで嫌味がなく感じられ、またジンジャーのようなピリッとした風味と馴染みやすく感じられます。甘さもほどよく、柑橘系のピールのような仄かな苦味もアクセントになっています。温度が上がってくるとボリューム感を感じやすいことから、冷やしながらお楽しみ頂くと軽快さを感じて頂けると思います。
フランス、アルザス 品種: ピノ・グリ 白ワイン アルコール度: 13.5% 王冠栓 2015年の6月に販売致しましたトライ・オクスの樽違いとなります。本来は辛口用のピノ・グリを摘む区画なのに一部に貴腐が付いた為、その凝縮した葡萄のみを使って発酵させたもので、収穫時のブドウの潜在アルコール度数は17度以上ありました。そのためか発酵が早めに止まって残糖があり、加えて酸化的だったので他のワインに混ぜることもできず、試験的にタンクから抜き樽に移してみたところ発酵が再び始まりました。樽での発酵期間中にウイヤージュ(補液)せずに3年間置いたもので、味わいには微妙に酸化的なところがあります。 琥珀色に近い深い色合いで、メープルシロップやビターカラメル、ナッツの風味にカリンやりんごのコンポートなど火を通した果実の香りや味わいが感じられます。口当たりは以前比べ瑞々しさがあり、たばこや軽めのシェリー、ラムレーズンやビターチョコなど複雑な香りと味わいが広がります。酸化のニュアンスがありながら決して強い印象ではなく、甘さや酸、香り、ボリューム感などの全体のまとまりが良く、円みがありゆっくりと楽しめる味わいです。
フランス、アルザス 品種: ピノノワール 赤ワイン アルコール度: 15% バーンワルトが初めて手がけたアンフォラで醸造したアイテムです。入荷時は焚き火のような独特な香りや溜り醤油のような風味、アルコールのボリューム感などの主張が強すぎる印象がありました。これまで幾度となく試飲をしてきましたが、先にお伝えしたような風味がなかなか抜けることがありませんでした。ですが、2015年9月に試飲をした頃より雰囲気がぐっと変化していることに驚きを感じました。 現在に至っては大岡さんのル・カノンP2007年のような風味となり、難しいと思われるワインも長期間寝かせることで良い変化をもたらすことを実感できる味わいとなりました。 オレンジがかった濃いレンガ色。ドライプルーンやレーズン、熟成由来の紹興酒や黒糖、タバコのような風味が感じられ非常に複雑で甘さ控えめのトゥニーポートの様な趣があります。以前強く感じられたアルコール感の強さはワイン中に上手く溶け込み、口当たりは意外と軽くすっと馴染みスムーズに感じられるようになりました。風味はル・カノンP2007年によく似ていますが、それに比べ甘さは控えめでゆっくりとお楽しみ頂ける充実した味わいとなっています。 輸入元より
フランス、アルザス 品種: リースリング主体、ミュスカ 白ワイン アルコール度: 12% 2013年にアルザスで有機のブドウを正当な価格で購入しようといった運動がおこりました。バーンワルトもブドウを購入しアンフォラに入れて発酵させたところ、スタイルが全く予想もできなかった方向へ進んでしまったため、しばらくリリースできなかったワイン。 購入したBioのリースリングに自分のミュスカをブレンドしたもので、半年ほどマセラシオンさせてその後はフードルに入れ熟成。 黄みがかったべっ甲色。マセラシオンと熟成により色合いはしっかりとしています。入荷当初はリースリング由来の鉱物や石油香が目立ち、口に含んだ時に広がる果実味と裏腹な印象をうけましたが、約3ヶ月程度の経過で蜜やカルヴァドス、梅酒の様な香りが前面にでており風味や味わいが一致しバランス良く感じられます。僅かにミュスカが入っている事で、リースリングのキリッとしたシャープなイメージにアロマティックな香りがアクセントとなっており複雑さが感じられます。また、柑橘系の香りやみかんの葉などを想わせる仄かな青さと苦みでスッキリとした飲み心地となり、芳醇さと爽やかさが混ざり合う印象です。開いてくると円みや旨味も増してくることから今後の熟成での変化も楽しめると思います。
フランス、アルザス 品種: ピノ・グリ 白ワイン アルコール度: 14% 中程度の黄色で僅かにとろみが見られます。熟したカリンやリンゴの蜜、桃などの香りに乳酸的な香りが混ざり合います。 前回入荷から味わいに大きな変化は感じられませんが、抜栓時はより乳酸的な要素が強く感じられる気がします。 香りに感じられる果実味とコンポートのリンゴを混ぜたヨーグルトのような風味が感じられ、円みがあり滑らかな口当たりです。 辛口の仕上がりながらほどよく広がる優しい甘みがあります。開いてくるとリンゴの蜜のような凝縮した香りや芳ばしくややスモーキーな香りが感じられ複雑さが増し、味わいにより深み出てくる印象を受けます。
フランス、アルザス 品種: ピノ・ノワール 赤ワイン アルコール度: 14.5% 全房にてタンクで発酵、期間中にピジャージュを数回実施。 深い深紅の色合いで、ブルーベリーやブラックチェリーなど凝縮した黒系果実にグレナデンのような赤い果実の風味が混ざり合うような果実の香りと風味で、ややスパーシーさが感じられます。果実味はコンポートや軽くドライにしたイメージで、やや重心の低い印象です。 仄かな甘みと香りに似た果実味が口中に広がり、酸は穏やかに感じられますが縁の下の力持ちのようにボディや凝縮した果実味を上手く整えすっと喉へと促してくれます。タンニンは細かく繊細で、余韻には僅かに果実味と芳ばしい風味が残ります。 今後の熟成によりダシのような旨味と深みが増していくことでしょう。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 微発泡白ワイン アルコール度: 14.5% 王冠栓 名前の意味は「ちょっとアタマがおかしくなった人」で、ゲヴェルツで微発泡性のワインを造る人などいないことから命名したものです。 濁りのある中程度の黄色。ガス圧は比較的しっかりとしていますので、よく冷やし様子を確認しながらゆっくりと抜栓して頂くことをお勧めします。ゲヴェルツの特徴的なライチや洋梨を想わせる香りとクリスピーで溌剌とした泡はフルーティー且つ軽快さを感じさせます。 やや揮発的な酸の印象がありますが、豊かな果実の風味と甘みが広がり突出して感じられません。また、ライチなどのオリエンタルな果実味に新生姜のような爽やかなスパイシーさが加わり、そのキリッとした酸は甘さやスパイシーさとのバランスが非常に良く感じられます。 甘酸っぱく軽快な味わいは、これからの暑くなる時期にピッタリの味わいです。
フランス、アルザス 品種:リースリング、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール 白ワイン アルコール度: 13.5% リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリをほぼ均等の割合でアンフォラへ入れ10ヶ月間マセラシオン。 やや濁りのある蜂蜜色。グレープフルーツのような柑橘系のフルーティーな香りに紅茶やタバコ、ハーブティーの様な香りが混ざり複雑さも感じられます。アンフォラ使用の長いマセラシオンと言えどパワフルなイメージではなく、芯のある酸が中心にあり飲み心地はスムーズでまた、ほどよい抽出でありながら味わいの深さはしっかりと感じられます。喉越しも良く、余韻には最初の香りに似た風味が長く続きます。 今の暑い時期にはよく冷して頂くとスッキリとした酸と爽やかさを、秋口からは少し温度を上げて頂くとゆったりとした芳醇さをお楽しみ頂けると思います。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール ロゼワイン アルコール度: 14.5% 2015年の収穫時期はとても暑くで乾燥していたため、収穫時点で既に果皮がオレンジ色を呈して極度に完熟したブドウを収穫することになり、それを15日間タンクでマセラシオン。 やや赤みがかった紅茶のような琥珀色。チャーミングなロゼと言うよりは、色合いからも感じられるようにオレンジワインのような印象を受けます。 華やかなゲヴェルツトラミネールの白ワインのイメージとは違い、レーズンやナツメヤシなどのドライフルーツや紅茶やタバコなど複雑で少しオリエンタルな雰囲気を感じさせます。鼻腔に抜けるブランデーのような香りからしっかりと完熟した葡萄を想像させ、骨格のある落ち着いた深い味わいで、開いてくると花やミルクティーを想わせる華やかさと円さのある香りが出てきます。また、スワリングすると甘さや香りの膨らみが増していきますので、今後の熟成の変化に一層期待が持てます。
フランス、アルザス 品種: ピノノワール 赤ワイン アルコール度: 13.5% 明るく鮮やかな中程度の赤色。苺やフランボワーズ、ザクロなど若々しさを感じさせる熟した赤い果実が薫ります。 2015年は暑い年の為ボリューム感があることを想像しがちですが、タッチは軽く香りにある赤い果実の甘酸っぱい風味が柔らかく広がります。仄かな甘さと穏やかな酸があり軽やかな口当たりですが、完熟した葡萄を使用していることが感じられるほどエキス分を充分に堪能できる味わいです。余韻に僅かにカカオのような芳ばしい風味と繊細なタンニンが残り、骨格もしっかりと感じさせてくれます。開いてくると香りや風味に凝縮感が増しジューシーさが感じられ、また、一層まとまりのある印象を受けます。
フランス、アルザス 品種: ゲヴェルツトラミネール 白ワイン アルコール度: 13% 王冠栓 2015年6月、2016年5月に販売致しましたワインの再入荷となります。 ステファン・バーンワルトによると、ゲヴェルツはあっと言う間に完熟するので早めに摘む人が多いらしいのですが、これこそ絶対に完熟させなくては本来の持ち味を発揮できないのだそうです。このワインの名前は「ゲヴェルツ 我が愛」。彼がこの品種に対して抱く想いが伝わってきます。 前回の販売時に比べそれほど大きな変化は見られませんが、甘さはやや控えめに感じ複雑且つ落ち着きのある印象で、ライチや黄桃などの果実味は健在です。 蜂蜜のような黄金色でとろみがあり、抜栓時は瓶底から気泡がゆらゆらと上がるのが見られますが、口に含むと殆どガスは感じられません。 品種構成は同じながら溌剌としたプティット・フォリーとは対照的に、1杯1杯をゆっくりと楽しめるような雰囲気をもっています。 チャーミングさを感じさせるライチは勿論、完熟した黄桃や杏などの果実味、リンゴの蜜のような深みを感じさせながら、しっかりとした芯のある酸は全体の締りを良くしフィニッシュはスッキリとした飲み心地です。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 フランス、アルザス 品種:ピノ・ブラン、オーセロワ 白ワイン 2015年の6月にピノーと言う名前で販売致しましたワインの再入荷となります。バンワルトに再度確認したところ、セパージュがピノ・ブランとオーセロワを半々で使用しており両方のぶどう品種を掛けた名前を付けたとの事で、ピノックスと発音するそうです。 前回入荷時に比べ、抜栓直後より黄桃やパイナップルの缶詰のシロップの様な甘い香りや白い花などが薫ります。 以前は乳酸的な香りが先行し果実の香りは開いてくると感じられましたが、今は乳酸的な要素は液中に上手く溶け込み、果実の豊かな香りが前面に出てきています。アタックには香り同様の甘みあり徐々に酸が感じられる事で、体に馴染むようにすっと入り飲み心地のよい味わいです。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 フランス、アルザス 品種:ミュスカ 白ワイン 仄かに濁りのある中程度の黄色。アプリコット、ジャスミン、紅茶や飴の様な華やかで甘さを感じる香りがします。 口に含むと完熟したマスカットのような果実の風味や香りから感じられる甘みがありますが辛口のスタイルとなっています。少し乳酸的なニュアンスがあることで香りに感じられる紅茶の風味と混ざり合い、ミルクティーのような柔らかい味わいに感じられます。骨格はしっかりとしていますが、穏やかな酸や僅かに感じられる苦みがボディーの厚みを調整し飲み心地が良く、余韻にはジャスミンや紅茶のような華やかな香りが鼻腔に抜けていきます。
フランス、アルザス VIN PETILLANT NATUREL 品種: ゲヴェルツトラミネール 微発泡白ワイン アルコール度: 14.5% 王冠栓 やや濁りのある中程度の黄色。優しく細かなガスで微炭酸といった印象です。ライチや洋梨のようなゲヴェルツトラミネールの特徴的な果実のアロマティックな香りに生姜やフレッシュハーブ、みかんの葉や紅茶など様々な香りが混ざりあい、フレッシュな印象ながら複雑さも感じさせます。生姜のような香りが果実のフルーティーさにスパイシーなアクセントとなり爽やかな飲み心地に感じさせ、やや揮発的な酸は突出することなく共存しています。このフルーティーさと甘酸っぱい味わいは、これからの暑い夏に向けて体が欲するようなスタイルとなっております。また、こちらも時間の経過に伴いとろみががった質感となり、色合いも徐々に深みを増していきます。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 フランス、アルザス 品種:ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ピノ・オーセロワ、シルヴァネール 白ワイン 僅かににごりが見られるやや深みのある黄色。ライチや紅茶、白い花などの華やかなで甘みのある香りがします。 香りの芳醇さや甘さに比べ味わいは辛口の仕上がりです。辛口と言ってもドライなスタイルではなく、アタックには程良く優しい甘みが感じられ、上手く酸とボリューム感へと切り替わり芳醇な香りやべっこう飴や紅茶などの風味が余韻まで長く続きます。例年のエデルに比べややボディーは厚めですので、これからの季節はよく冷やしてお飲み頂くとより軽快な味わいが楽しめると思います。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 ●2010 ピノ・グリ ナチュール レス、石灰質の土壌。全房プレスの後にフードルで発酵。その後8ヶ月の熟成。 このワインのみビン詰の際に15mg/Lの亜硫酸を添加。ピノグリにしては酸がのっており、軽快な味わいが特徴です。
無駄をそぎ落としたようなシンプルさの中に詰まった旨味。 ピュアな果実味が冴え渡ります。キリッとした酸味がバックボーンにあり、しっかりとこのワインを支えている大変きれいな仕上がりです。
透明感があり、照りのある黄色味のはっきりした色合い。 油脂、ナッツ、ハーブ、若い果物のアロマ。 華やかだが,決して派手ではない品の良さを兼ね備えています。 ジューシーで爽やかな口当たりから鼻に抜ける香気へと変化する様は素晴らしい。 芯の通った、なおかつふくよかな味わい。のどの奥に長い余韻として残る旨味のある 酸のバランスが良く、今からでもお飲みいただけますが,数年後も楽しみなワインです。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 ●2011 リースリング ナチュール 石灰質土壌、全房プレスの後にフードルで発酵。その後11ヶ月の熟成。 みずみずしいやわらかいハーブを思わせるアロマ。細かい酸味の余韻が長く、白身魚、豚肉、鶏肉などの白身肉とクリームを使った料理などに良く合います。
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。 現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。 2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 2012年ピノノワールバーンワルトがアンフォラで初めて醸造した2012年のピノ・ノワールと通常のピノ・ノワールを混ぜ醸造しました。 入荷当初は果実味があまり感じられず、アンフォラの蜜蝋からくると想われる燻した様なスモーキーな香りやアルコールの高さ(アンフォラのピノ・ノワールは潜在アルコール度数17度以上で収穫しています)とボディーの厚みが目立ち、決して良い印象は受けませんでした。1年2ヶ月の間、何度か試飲をしてきましたがその度に少しずつ状態は変化してきました。 今回の試飲では気になる香りは去り、揮発酸が上がってきた事で果実味とののバランスもとれて、穏やかでエレガントな味わいとなりました。正直なところ私も驚くほどの変貌を遂げています。 オレンジがかった明るい赤でやや濁りがあります。以前はドライプルーンなどの凝縮した果実やたまり醤油など風味が感じられましたが、今ではさくらんぼやアセロラ、ざくろなどの赤い果実味が広がり、伸びやかな酸と細やかなタンニンがバランスを整え、ほどよく溶け込んだスモーキーな香りとだしを想わせる風味や旨味が複雑さを感じさせてくれます。
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